逆引き四字熟語/災い・禍(わざわい)

逆引き四字熟語

災い・禍(わざわい)に関する四字熟語



盈満之咎(えいまんのとが) 物事が満ち足りている時は、かえって災いが生じやすいということ。

延命息災(えんめいそくさい) 命を延ばし災いを取り去ること。

開門揖盗(かいもんゆうとう) 自ら門を開いて、会釈して盗人を招き入れる意から、自ら災いを招いてしまうことのたとえ。

隔岸観火(かくがんかんか) 向こう岸の火事を見物する意から、他人の災難をただ見物するだけで助けようとしないこと。

火宅之境(かたくのさかい) 火のついた家にいるような苦境・災いに満ちた境遇。

禍福倚伏(かふくいふく) 禍(わざわい)と福は代わる代わるやってくるということ。

禍福無門(かふくむもん) 禍福はその人自身が招くものであるということ。

膏火自煎(こうかじせん) あぶらは燃料になるために我が身を焼きつくしてしまう意から、なまじ財産や才能があることで、かえって災いに遭うことのたとえ。

幸災楽禍(こうさいらっか)他人の不幸につけこんで自分の思うように事を運ぶこと。他人の不幸を喜ぶこと。

毫毛斧柯(ごうもうふか) 問題やわざわいは、それが小さいうちに取り除くべきだということ。ここでいう毫毛は小さな木の例えで、放置しておくとやがて倒すのに斧が必要な大木になってしまうという意。

塞翁失馬(さいおうしつば) 禍福吉凶は定まりがなく、幸不幸も変わりやすいということ。 大事にしていた馬が逃げたが、もっと良い馬を連れて帰ってきた。しかし、その馬に息子がのり落馬して足が不自由になる。しかし、そのおかげで徴兵が免除になったという故事から。

斉紫敗素(せいしはいそ) 賢者が事を行えば、災いを福に変え、失敗を成功に転じることができるということ。

前虎後狼(ぜんここうろう)前からも後ろからも虎や狼が襲いかかってくる意から、次々と災難や危害に
おそわれること。

翦草除根(せんそうじょこん) 災いのもとを徹底的に取り除くこと。また、問題を根本から解決すること。

桑土綢繆(そうどちゅうびゅう) 災難を事前に防ぐための準備。 風雨が来る前に鳥が桑の根を使って巣の穴をふさぐことから。



池魚之殃(ちぎょのわざわい) まったく関係ないことから災をこうむること。とばっちり。池に投げこまれた宝玉を探すために池の水をさらい、魚が死んでしまったと言う話から。

哲婦傾城(てっぷけいせい) 賢すぎる女性が口をだすと災いを招く。傾城は国家が転覆すること。

天災地変(てんさいちへん) 天地に起こる災難や異変のこと。

年災月殃(ねんさいげつおう) 不幸な日をいう。年災=天災で穀物が実らないこと。殃=わざわい。

抜本塞源(ばっぽんそくげん) 災いの原因となっているものを取り除くこと。

避坑落井(ひこうらくせい) 穴に落ちないように通り過ぎたのに井戸に落ちてしまう意から、一つの災難を乗り越えてもすぐに次の災難がやってくること。

風魚之災(ふうぎょのわざわい) 海上での暴風や海賊などによって被る災難をいう。ここでいう風は暴風、魚は鰐魚(ワニ)のこと。

無事息災(ぶじそくさい) 病気や災いがなく、平穏に暮らしているさま。

放虎帰山(ほうこきざん) 虎を山に放ち帰してしまう意から、自分の安全を脅かす者を逃して、将来に災いの種を残すこと。

無病息災(むびょうそくさい) 健康で無事なこと。(息災とは仏の力で災いを止めること)

毋望之禍(むぼうのわざわい) 思いがけない災いのこと。

履霜之戒(りそうのいましめ) 霜が降りた道を歩けば、厳しい冬が近づいているという意から、前兆を見てやがてくる災いに用心せよということ。



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