戒め・教えに関する四字熟語
・愛楊葉児(あいようように) 物事の真理を深く追求しないこと。浅い考えで満足してしまうことを戒める語。
・悪因悪果(あくいんあっか) 悪い行為には必ず悪い結果や報いがあるということ。反対語:善因善果(ぜんいんぜんか)、陰徳陽報(いんとくようほう)
・一暴十寒(いちばくじっかん) 一日暖め、十日冷やす意から、怠けることを戒めた言葉。
・一罰百戒(いちばつひゃっかい) 一人を罰して多くの人の戒めとすること。
・一宿一飯(いっしゅくいっぱん) 一晩泊めてもらい、一食ごちそうになること。ちょっとした世話になること。また、ちょっとした恩でもそれを忘れてはいけないという戒めでも用いる。
・一寸光陰(いっすんのこういん) ほんのわずかな時間のこと。また、わずかな時間も無駄にしてはいけないという戒めで用いる。
・一飯之報(いっぱんのむくい) 食事を一度恵まれただけの恩でも忘れてはいけないという戒め。
・殷鑑不遠(いんかんふえん) 戒めとする失敗例は身近にあるということ。
・飲水思源(いんすいしげん) 水をのむ時、その水源に思いをめぐらすの意から、物事の基本を大切にする戒め。また、世話になった人の恩を忘れないこと。
・陰徳陽報(いんとくようほう)人知れず良いことをする者には、必ず良い報いがあるということ。類義語:善因善果(ぜんいんぜんか)
・永字八法(えいじはっぽう) 「永」という字に筆法のすべてが含まれているという書の教え。
・盈満之咎(えいまんのとが) 物事が満ち足りている時は、かえって災いが生じやすいということ。
・瓜田李下(かでんりか) 瓜畑で履物を直そうとすると、瓜を盗んでいると疑われ、李の木の下で冠を直すと李を盗んでいると疑われる。人に疑念を抱かせるような行いは慎むべきであるという教え。類義語:李下之冠(りかのかんむり)
・矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう) 少しばかりの欠点を直そうとして、全体を駄目にしてしまうこと 。
・獅子搏兎(ししはくと) ライオンはウサギを捕らえる時にも全力を出す。簡単なことにも全力を尽くすたとえ。また、簡単なことでも気を抜いてはいけないという戒め。
・座右之銘(ざゆうのめい) 常に自分の傍らにおいて戒めとする言葉。
・思索生知(しさくせいち) 物事の筋道を立てて、よく考えることで知恵が生まれてくるということ。
・酒入舌出(しゅにゅうぜつしゅつ) 酒を飲み口数が多くなること。また、酒を飲むとつい饒舌になって失言をしてしまいがちなので、それを戒めた語。
・戴盆望天(たいぼんぼうてん) 頭に盆をのせて天を仰ぎ見ることはできない意から、2つのことを同時に実現させるのは無理ということ。
・怠慢忘身(たいまんぼうしん) なすべき事を怠り自分を磨くことを忘れること。また、怠けていると災いが身に降りかかることを戒めた語。
・多言数窮(たげんすうきゅう) 口数の多い人は、その結果としてたびたび困窮するということ。言葉を慎みなさいという戒め。
・断機之戒(だんきのいましめ) 学問は途中でやめてしまえば、何の価値もないという戒め。
・知足不辱(ちそくふじょく) 己の分を知り、満足することを知れば辱めを受けることもない。節度を超えた欲望を持つことを戒めたもの。
・点滴穿石(てんてきせんせき) たとえ小さな力でも、持続すれば大きな目標を達成することができる。
・天網恢恢(てんもうかいかい) 天の網は粗いように見えるが、悪人は必ず捕らえられ逃がすことはない。
・桃三李四(とうさんりし) 物事を達成するには、それなりの時間が掛かるということ。(桃は3年、すももは4年)
・得魚忘筌(とくぎょぼうせん) 目的を達すると、それまで役立ったものを忘れてしまう。そのことの戒め。
・覆車之戒(ふくしゃのいましめ) 前を行く車がひっくりかえるのを見て、後ろから行く車が用心する意から、人の失敗をみて教訓とすること。類義語:前車覆轍(ぜんしゃのふくてつ)
・覆水不返(ふくすいふへん) 一度犯した過ちは、なかったことにはならない。(覆水はこぼれた水のこと)類義語:破鏡不照(はきょうふしょう)、対義語:破鏡重円(はきょうじゅうえん)
・磨斧作針(まふさくしん) 難しいことでも忍耐強く努力すれば、必ず成功するという意味。
・迷者不問(めいしゃふもん) 「迷える者は路(みち)を問わず」の略で、分からないことは、積極的に人に尋ねて教えを受けるべきという戒め。
・明珠暗投(めいしゅあんとう) 貴重なものでも、人に贈る方法が正しくなければ、かえって恨みを招く。
・孟母三遷(もうぼさんせん) 子供の教育は、育つ環境も大切だという教え。
・孟母断機(もうぼだんき) 物事や学問を途中でやめてしまえば、なんにもならないと言う教え。
・宥座之器(ゆうざのき) 身辺に置いて自らの戒めとする道具。
・臨淵羨魚(りんえんせんぎょ) 願望を達成するためには、有効な手段を考える必要があるということ。
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